疑義照会とトレーシングレポートの違いは何ですか?
疑義照会とトレーシングレポートによる情報提供の違いは、緊急性の有無だ。 疑義照会は「既に出された処方箋に関する緊急の問い合わせ」、トレーシングレポートは「医師が次の処方を考える際に役立つ情報の提供」と考えると分かりやすい。 現場では、用途や利便性を考慮して様々なトレーシングレポートが用いられている。
トレーシング レポートって何?
トレーシングレポートとは? 患者から聞き取った情報(アドヒアランス、残薬の状況、複数病院の受診および服薬歴、OTCや健康食品の服用)など、「必ずしも緊急を要さないものの、担当医師へ情報提供するべきと考えられる情報」について情報をフィードバックするレポートを指しています。
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疑義照会とはどういう意味ですか?
疑義照会とは 「疑義照会(ぎぎしょうかい)」とは、薬剤師が処方せんに基づき調剤を行う際、処方せんの記載について疑問点・不明点を感じた場合には、処方せんを作成した医師もしくは患者さんに対して内容の確認を行うことを指します。
服薬情報等提供料と疑義照会の違いは何ですか?
疑義照会は、処方せんについて「確認しなければ調剤が行えない」と判断される場合に実施されるのに対し、服薬情報等提供料は、「次回の処方時に役立つ情報」を提供することが目的です。 例えば、残薬がある患者さんのケースを情報提供すると、医師は次回処方時に残薬調整ができます。
トレーシングレポートの項目は?
レポートの内容別第一位は、約40%を占めた「残薬又は服薬状況」に関する報告でした。 第二位は10%弱の「副作用の可能性報告」。 この2つで全体の過半数を超える結果となりました。 その他主たる内容として「吸入指導」(9.6%)、「長期分割処方」(8.7%)、「併用薬、薬物相互作用」(6.7%)などがありました。
トレーシングレポートの流れは?
トレーシングレポートの流れ処方医へ伝えたい内容がある場合は専用の書式を用いて必要事項を入力する。印刷して担当薬剤師が押印したものを、原則として郵送および手持ちにて当院まで提出する。 出来ない場合のみFAXにて送付する。提出されたトレーシングレポートは薬剤部より原本を処方医へ、コピーを電子カルテ内スキャンへ送る。
トレーシングレポートの効果は何ですか?
トレーシングレポートは医師の都合のよいときに閲覧可能であること、診療時のエビデンスとして利用できること、電子カルテへの取り込みにより記録として残せること、多職種への報告書として利用できることなど、多くのメリットがあります。 また、患者さまの情報を精査して、文献や資料など処方提案の根拠となるものを添付することもできます。
疑義照会は義務ですか?
薬剤師法24条は,「薬剤師は,処方せん中に疑わし い点があるときは,その処方せんを交付した医師, 歯科医師又は獣医師に問い合わせて,その疑わし い点を確かめた後でなければ,これによって調剤し てはならない」と薬剤師による疑義照会義務を定め ている。
レセプトの疑義照会の書き方は?
5-1.疑義照会の書き方
疑義照会の記録は、処方の変更の有無に関わらず、照会内容を処方箋の備考欄(または処方欄)に手書きで記載します。 処方内容の変更は、変更前の処方が判別できるように二本線で末梢します。 赤ペンを使用するところもあるようですが、行政によって違うので気を付けましょう。
服薬情報提供料1と2の違いは何ですか?
服薬情報等提供料1と2の違い
服薬情報等提供料には、保険医療機関から情報提供の求めがあった場合に算定可能な「服薬情報等提供料1」と、薬剤師の判断もしくは患者又はその家族等からの求めがあった場合に算定可能な「服薬情報等提供料2」の2種類があります。
診療情報提供料1と2の違いは何ですか?
令和2年度の診療報酬改定により、現時点で服薬情報等提供料には1,2,3の3種類があります。 1は医師から求めがあったとき、2は情報提供が必要と薬剤師が判断したり、患者さんや家族から求めがあったりしたとき、3は入院予定のある患者さんの服薬情報を求められたときに算定できるものです。
アドヒアランスとは何ですか?
「アドヒアランス(adherence)」とは、「固守」、「執着」という意味の名詞です。 医療現場では「患者が治療方針の決定に賛同し積極的に治療を受ける」ことを意味します。 同じ様な意味を持つ単語として「コンプライアンス(compliance)」があります。 コンプライアンスは「従順」、「服従」という意味の名詞です。
医師が期待するトレーシングレポートとは?
トレーシングレポートとは、保険薬局の薬剤師が得た情報を処方医に伝えるための文書であり、「即時性・緊急性は低いものの、処方医に伝える必要がある」と薬局薬剤師が判断した場合に作成し、情報提供するものです。
疑義照会が必要な例は?
たとえば、以下のような内容を、処方せん、薬歴、お薬手帳、患者さまとの対話などから把握し、疑義が生じた場合に行われるものです。 とくに、投与禁忌の疾患に罹患している、併用禁忌や重複などの相互作用がある、重篤な副作用の症状があるなどの場合は必須です。
疑義照会が必要な場合は?
形式的疑義照会とは、処方箋の記載不備がある場合の疑義照会です。 記載漏れや記載内容の間違い、判読不能など不明な点がある場合、薬価基準に収載されていない薬剤の処方や投与制限のある薬剤の超過などは、疑義照会を行います。 特に、医師の押印は、偽造処方箋を防ぐ目的もあり、必ず確認しなければなりません。
疑義照会の記載事項は?
疑義照会は、照会内容、回答内容、相手の名前、照会日時等の項目で記録が必要です。 記録は、「処方せんの備考欄」と「薬歴簿」の両方に記載してください。
服薬情報提供書は法的義務ですか?
1-1. 服薬のフォローアップの概要
薬剤師法第25条の2において、薬剤師は薬剤の適正な使用のため、調剤時に患者さままたは看護をする方に対して「必要な情報を提供し、および必要な薬学的知見に基づく指導」を行うことを義務付けています。
薬剤情報提供料 月に何回まで?
薬剤情報提供料の算定にあたっては、告示(平成26年3月5日厚生労働省告示第57号)に「月1回を限度と して(処方の内容に変更があった場合は、その都度)算定する。」
レセプトの診療情報提供料はいくらですか?
紹介状は医療現場では「診療情報提供書」と呼ばれ、通常の紹介の場合は診療報酬点数として「診療情報提供料250点」(1点=10円)が定められています(患者がセカンドオピニオンを求めるために依頼する紹介状の診療情報提供料は500点です)。
セカンドオピニオンの診療情報提供料はいくらですか?
患者が、主治医とは別の医師の意見を聞く「セカンドオピニオン」を求めた場合の紹介状は、検査結果や画像診断の情報なども付けて、倍の5000円(同1500円)かかります。