不服申立前置主義とはどういう意味ですか?
税務行政においては、行政庁(税務署側)の行政処分等(更正決定等)に不服がある(納得できない)場合に、直ちに裁判所にその処分等の取消しを求める(税務署を訴える)ことはできず、その前に異議申立てや審査請求を行わなければならない制度のことをいいます(不服申立前置制度ともいいます(国税通則法第115条1項柱害本文)。)。
不服申立前置主義の例は?
審査請求前置主義の具体例としては、以下のようなものがあります。国税に関する法律に基づく処分(国税通則法115条)都道府県や市町村の徴収金に関する更正処分(地方税法19条の12)生活保護の決定及び実施に関する処分(生活保護法69条)職員に対する懲戒その他の不利益処分(地方公務員法51条の2)
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不服申立てとはどういう意味ですか?
不服申立てとは 処分を受けた者が、処分をした行政庁を指揮監督する立場にある行政庁に当該処分の取消しを請求するといったように、行政上の公権力の行使又は不行使に不服がある者が行政庁にその再審査等を求める行為を、行政上の不服申立てといいます。
行政不服申立てと行政訴訟の違いは何ですか?
行政事件訴訟と行政不服申立ての違い行政事件訴訟と行政不服申立ての大きな違いは、判断権者が行政事件訴訟は裁判所で、行政不服申立ては行政庁であるという点です。 また、行政事件訴訟は、裁判所が判断審査するため、違法性の判断しかされず、行政不服申立てと違い不当性の判断は対象外です。
原処分主義とはどういう意味ですか?
原処分主義のキーワードは「裁決の取消訴訟では、処分の違法を主張できない」、言い換えると「裁決の取消訴訟では、裁決の違法しか主張できない」です。
「前置主義」の読み方は?
調停前置主義とは、裁判や訴訟を提起する前に、調停を経なければならないとする制度・主義をいいます。
自由選択主義とは?
自由選択主義 そして、違法な処分については、審査請求の申立てもできるし、審査請求をせずに処分の取消しの訴えの提起でもよいです。 どちらを行ってもよいです。 これを自由選択主義と言います。
裁判不服申し立てとは?
訴訟法上は、裁判または事実行為(たとえば執行行為や書記官の処分)によって不利益を受ける者が、同一または上級裁判所にその取消し、変更もしくは効力を失わせることを求める申立てをいう。 たとえば控訴、上告、抗告、再審の訴え、各種の異議などがこれに属する。
介護保険の不服申し立てとは?
要介護認定の結果に納得できない場合、市区町村がおこなった行政処分の取り消しを求める「不服申し立て(審査請求)」をおこなうことができます。 申し立てをおこなう先は、都道府県が設置している介護保険審査会。
行政不服審査と裁判の違いは何ですか?
対象の違い 行政事件訴訟法は、違法な場合のみを対象としますが、行政不服審査法は違法または不当な場合を対象とします。 事情判決と事情裁決の違いもこれです。 審査請求の対象は、処分と不作為ですが、これは行政事件訴訟法でも争うことができます。
行政裁判と民事裁判の違いは何ですか?
民事訴訟と行政訴訟の違いは、民事訴訟は、基本的に私人間の紛争ですが、行政訴訟は、行政と私人との間の紛争であるということです。 行政事件訴訟法は、行政行為の適法・違法を判断対象とするものであり、原則、当・不当は対象とはなりません。
自由選択主義とは何ですか?
行政事件訴訟法は、行政庁の処分について、審査請求ができる場合でも、いきなり取消訴訟を提起できることを原則としています(同法8条)。 これを自由選択主義と言います。
裁決主義の具体例は?
たとえば、Aさんは、所有している甲土地の固定資産税評価額に納得できない(例:評価額が高すぎると思っている)場合、固定資産評価審査委員会に審査を申し出ることができます。 この場合の「甲土地の固定資産評価額」が、裁決主義に該当する処分というイメージです。
「前主」とはどういう意味ですか?
ぜん‐しゅ【前主】 1 前の君主。 先主。 2 前の主人。
前置とはどういう意味ですか?
ぜん‐ち【前置】 〘名〙 前方におくこと。 前におくこと。 また、そのもの。
不服申立てのやり方は?
不服申立てをする場合の審査請求書には、次の事項を記載します(特に書式は決まっていません)。不服申立人の氏名(名称)、住所又は居所不服申立てをする処分不服申立てをする処分があったことを知った年月日不服申立ての趣旨及び理由処分庁の教示の有無及びその内容不服申立ての年月日
生活保護 不服申し立て どこに?
生活保護に関する決定(却下決定、停止・廃止決定、返還額の決定など)に不服がある場合、一般的には都道府県知事に対して審査請求を行って決定の取消しを求めることになります。 都道府県知事の行った裁決に対して不服があれば、厚生労働大臣に対して再審査請求を行うことができます。
介護認定 不服申し立て 誰が?
原則として介護保険認定結果を受けた被保険者(本人)が対応します。 不服申し立て(審査請求)を行うことが決まった後の流れは、審査請求人と介護保険審査会と処分庁(区市町村など保険者)の間で書類を交わします。 必要に応じて専門調査員を派遣し、専門調査結果の取りまとめが行われます。
要介護認定の不服申し立ての期間は?
原則として、処分があったことを知った日の翌日から3か月以内です。 ただし、処分があったことを知った日の翌日から3か月経過していなくとも、処分のあった日の翌日から1年経過した場合は、審査請求できません。 ※正当な理由なく、この期間を超過して審査請求をされた場合は、審査請求を却下します。
処分の取消しの訴えとは何ですか?
「処分の取消しの訴え」とは、行政庁の処分その他公権力の行使にあたる行為の取消しを求める訴訟です。 「裁決の取消しの訴え」とは、審査請求その他の不服申立てに対する行政庁の裁決や決定等の行為の取消しを求める訴訟です。